【入職者様インタビュー.01】■施設から訪問介護へ転職■やってもいないのに「できない」と決めつけるのではなく、一回やってみようという気持ちを持つことが大事。

【入職者様インタビュー.01】■施設から訪問介護へ転職■やってもいないのに「できない」と決めつけるのではなく、一回やってみようという気持ちを持つことが大事。

介護・福祉業界で働く方々にインタビューする企画。

今回は、東京都の訪問介護事業所に勤務する35歳のWさんにお話を伺いました。Wさんは福祉の専門学校を卒業後、長きにわたって高齢者介護施設に勤めていましたが、訪問介護の世界にチャレンジ。2023年に、カイゴジョブから現在の訪問介護事業所に応募し転職に成功されました。

今回は、介護の世界に興味を持った理由、施設から訪問介護に転職を決めた時の心境、訪問介護だからこそ気をつけていることなども伺いました。

【1】Wさんのプロフィール

――まず、Wさんの職歴や転職経験を教えてください。

転職経験は2回で、施設での介護を経験した後に訪問介護へ転職しました。

――介護業界の仕事に興味を持ったきっかけのようなものはありますか?

はい。私が中学生の時におばあちゃんが脳梗塞で倒れてしまったことがきっかけで…。自宅で母が介護をしていたんですが、それを見て介護の仕事に興味を持ちました。母には反対されたんですけどね。

――何か理由があったんでしょうか?

やはり介護の世界は大変だから、と言ってましたね。

でも、おばあちゃんのことがすごく好きだったし、私の気持ちは何も変わらなかったので、高校を卒業した後に福祉の専門学校に行って、そのまま高齢者施設で介護の仕事をスタートしました。

――意思が固かったんですね。今でもその気持ちは変わらず、他業種に行きたいと思ったこともないのでしょうか?

全く無いですね!「他に行きたい」と思うことがないです。

おじいちゃんおばあちゃんと接するのが好きですし、楽しいですし、気持ちは変わらないです。

――素晴らしいことだと思います!ありがとうございます。

【2】施設での介護から訪問介護への転職

――それでは、Wさんがこの「ケアプランニング結い」さんに転職された時のことを教えてください。なぜこの事業所で働こうと思ったのでしょうか?

決め手になったのは「通いやすさ」ですね。家から自転車で10分くらいの距離なので、「いいな」と思いました。

――転職活動をした時、他にも「いいな」と思った求人などはありましたか?

他にも1つ良いなと思ったところがあったのですが、そこはちょっと違ったんですよね…。

――どんなところがイメージと違いましたか?

私は高齢者介護をやりたいと思っていたのですが、その事業所は、障がいがある方の訪問介護だったようで…。障がいがある方の介護は今まで経験が無かったので、不安に思い辞退しました。

――「ケアプランニング結い」様の求人はどのようにして見つけましたか?

スカウトメールが来たんです。子育てのこともあって、前職では正社員ではなかったんですが、「正社員で働きませんか」とスカウトメールで打診してくださって、「いいな」と思いました。

――施設から訪問介護に転職すると決めた時、どのようなお気持ちでしたか?

正直最初は抵抗がありましたね…。でも、やってもいないのに自分の中で「できない」と決めつけていたところがあったので、一回やってみようというチャレンジ精神を持つことが大事なんだと思って転職を決めましたね。

――他業種に行きたいと思ったことはありませんでしたか?

全くないですね。おじいちゃん・おばあちゃんと接することが好きですし、今でも他の仕事は考えられないです。

――軸がしっかりしていらっしゃいますね!介護の仕事を「辞めたい」と思うこともほとんど無いのでしょうか?

今はありませんが、施設の時はありましたね…。当時は夜勤もやっていたので、体力的にしんどいことも多くて辞めたいと思いました。

――そうだったんですね…。現在の職場に対するイメージはどうですか?

すごく働きやすいです!利用者様のお宅に訪問した時にわからないことがあっても、すぐ事業所に電話をすればいろいろ教えてもらえるのも心強いなと思っています。もし電話に出てもらえなくても、すぐに折り返ししてくれますし!

――いい事業所に出会えたんですね!ちなみに今は1日何件くらいの利用者様を担当されているんでしょうか?

1日5件くらいですね。

――訪問するエリアは広いですか?

自転車で10分で行ける距離のところもあれば、私の自宅に近いエリアの訪問先もあります。その時は、自宅から直行直帰でまわっていますね。

――訪問先への通いやすさなどは、前職と比べていかがでしょうか?

前の事業所は、自宅よりも遠かったのと、担当する地域の端から端まで行ったり来たりすることがあったので、正直以前よりもだいぶ働きやすくなりました。

――残業時間などはどうですか?

ほとんどないですね。私は子育てのこともあって17時退勤なのですが、「17時になったから上がってね~」と声をかけてくれます(笑)

――そうすると、お休みの相談などもしやすいですか?

そうですね!普通、介護の常勤で土日休みにしてもらえることってほとんどないと思うんですが、お休みをいただけてるのでありがたいです。

子どもの体調が良くない時などもお休みをとったりするんですが、その時も快くOKしてもらっています。

――ご家庭のことも大切にしながら働けているんですね!良かったです。それでは、利用者様との関わり方について、とくに気をつけていることなどはありますか?

今日この声かけで上手くいっても、次にそれが上手くいくとは限らない、ということですね。利用者様の気持ちや体調によって、状況は大きくかわるので1つ1つ、小さなことに気を配る必要があるなと思っています。

あとは、1対1の関わりだからこそ、利用者様それぞれで接し方を変えなければいけないところですね。例えば、物品の位置一つでも利用者様にとって大切にしているこだわりがあるので、そこも気をつけるようにしていますね。

――まさに施設なのか訪問介護なのかで大きく違うところですよね。身体介護と生活援助とあると思うのですが、今はどちらの方が多いですか?

今は生活援助の方が多いですかね…?身体介護の利用者様はそこまで多くないと思います。

――施設で介護の経験を積まれてきたWさんの場合、そこは少しギャップに感じる部分でしょうか?

そうですね。施設では身体を上手く動かせない利用者様のケアもやっていたので、身体介護が少ないのはギャップでした。

ただ、体力的な部分だと施設介護の方が夜勤もありましたし、圧倒的に大変でしたね(笑)

――そうだったんですね…。施設での介護と比べてやりがいに感じるところはありますか?

施設だと認知症などでしっかりコミュニケーションがとれる方は少ないので、訪問介護の方が利用者様と1対1でしっかり接することができるなと思っています。そこが私の中では大きなやりがいになっていると思います。

――大変な中にもやりがいをしっかり感じていらっしゃるんですね!

そうですね。訪問介護は、その方が求めているものや大事にしているルールがあるので、その都度確認しながら気を付けながらやることが大事だなと日々思います。

――訪問介護のお仕事の中で苦手に感じるところなどはあるんでしょうか?

やっぱり料理ですかね…。初めて挑戦する時は本当に不安でした。

――どんなところが特に不安でしたか…?

「味付けを濃いめで」とお願いされたり、利用者様の体調によって塩分やメニューを変えたりなど、気を付けなければいけないことが多いですね。

でも、それも日々の生活に生かせていて、家で料理をする時に役立っていることもたくさんあります!

――それは素晴らしいことですね!

【3】Wさんが転職した「ケアプランニング結い」様について

――ここからは職場の雰囲気や関わり方について伺いたいと思います。先輩職員さんは、歳が近い方が多いんでしょうか?

どうなんでしょう…みなさん若く見えるので年齢はわからないですね(笑)

あ、ただ、もうお子さんも大きくなって子育てが一段落されている方が多いような気がします。年齢層も若い方から上の方まで、わりと幅広いのではと思います。

――失礼しました!職場の雰囲気としてはどうでしょう?

悩んでいる時も声かけてくれて相談に乗ってくれるのでありがたいです!

――悩みがある時は、週1回など定期的に面談の機会を設けてくれるのでしょうか?

あ、そういったものではなく、休憩時間の時に声をかけると、すぐにその場で相談に乗ってくださったり…という感じですね。ありがたいなと思っています。

――すぐに相談できるのは良いですよね!続いて、担当するご利用者様についてですが介護度など、どんな方を担当されていますか?

そこまで介護度が高くない方が多い印象ですね。ご自身でできることがしっかりある方や自立されている方が多いです。だからこそ、1対1で接する時に気を付けなければならないことがあるなとも思います。

――おっしゃる通りですね。入社時に研修などはどうでしたか?

私はアプリで研修を受けたんですよね。

――事業所に来る形ではなかったんですね?

そうですね。子どもがいるので、自宅で受けられるのは手軽でありがたかったです。

――ちなみに、内容はどんなものなのでしょうか?

結構ボリュームがある研修で、何項目かに分かれているんです。その項目に対して閲覧期限が設けられていて、それに合わせて研修を受けていくイメージですね。

ちなみに、まだ項目は残ってます(笑)

――そうなんですね!かなり内容としては充実しているんですね!先輩職員さんのフォローやOJT研修などでのサポートはありましたか?

2~3回ほど、不安がなくなるまで一緒に同行してもらったのですが、すごく安心しましたし心強かったです。

――一緒に訪問する時の流れとしては、一回やってみて覚えるようなイメージでしょうか?

そうですね。一回自分でやってみないと身体が覚えないので、やってみて後からフィードバックをもらう…という感じでした。

――そうだったんですね!Wさんの中で、この事業所に向いている方ってどんな方だと思いますか?

どうなんでしょう(笑)…でも、社交的な方の方が向いていると思います。

やっぱりコミュニケーションが大切なので、引っ込み思案だと向いていないかもしれないです…(笑)

――なるほど!それでは最後の質問です。Wさんとしては、今後この事業所で実現したいことやチャレンジしたいことなどはありますか?

サービス提供責任者に興味があります。訪問介護計画書を作ったりとか、そういうことに興味がありますね。

まだ子どもが小さいので、すぐにとは考えられないですが、将来的にはそんな風に考えています。

――そうなんですね!ぜひこれからも訪問介護の世界でキャリアを重ねて、夢を実現してほしいです。本日はありがとうございました!

インタビューを終えて

施設での介護を経験された後、不安を抱えながらも訪問介護にチャレンジされたWさんですが、Wさんの思う「訪問介護の魅力」を見つけて、やりがいに繋げていました。

また、ケアプランニング結い様の職員様も、Wさんに積極的に声かけをして、働きやすくなるようにバックアップしていました。

どんな施設形態が自分に合っているかはわかりません。「できないと決めつけるのではなく、チャレンジすることが大事」という言葉にもあるように、果敢にチャレンジしていくことが、自分に合った職場を探す上で大切なのだと感じました。

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監修者 カイゴジョブ編集部

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