いざ転職活動を始めよう!と思った時、求人サイトを見てみたら「求人数が多くて本当に自分に合う仕事って何なのかわからなくなった…」ということはありませんか?
その原因は、転職活動のゴールが定まっていないからです。
転職活動のゴールとは、自分が理想とする職場で働く、または理想とする仕事に就くことですよね。
そこで必要になるのが「理想」を具体的にする自己分析です。
本記事では、転職活動の最初にやっておきたい自己分析の方法と自分に合う仕事の見つけ方について紹介していきます。
医療・介護職の転職活動にも自己分析は必要!3つの理由を解説
「自己分析」と聞くと新卒の時の就職活動をイメージしますが、医療・介護職の転職活動にも自己分析は必要です。
では、なぜ自己分析が必要になるのでしょうか?3つの理由について説明していきます。
仕事探しにおける条件を明確にすることができるから
自己分析を行うと、退職の根本的な原因を整理でき、次のお仕事探しにおける条件を明確にすることができます。
例えば、前の職場を辞めたいと思ったきっかけが「今以上のキャリアアップが望めないから」だとしたら、転職先に求めるのは、職員のキャリアアップを積極的に推し進めていることや職員の実力評価をしっかり行っていることが条件になります。
このイメージで、前の職場では叶わなかったことを次の職場に求めることに変換していくと、自分にとってどんな要素がお仕事選びの条件になるのかはっきりしてきます。
転職活動の方向性が定まるから
自己分析を行うことで、転職活動の方向性を明確にできます。
転職活動のよくある失敗例として、「何となくやりたいと思っていた仕事に応募して、いざ面接に行って話を聞いたら、自分にできるか自信がなくなってしまった」というケースがあります。こういったことが起こる原因は、自分が本当に得意なことは何なのかを詳細に分析できなかったことにあります。
実は、「自分が得意な仕事」と「やりたい仕事」が完全に一致することはほとんどありません。「やりたい」「挑戦したい」という気持ちやイメージだけで転職活動の方向性を決めてしまうと、かえって上手くいかないケースがよくあります。
転職は人生において大きなターニングポイントとなります。せっかく時間やお金をかけるのですから、失敗はしたくないですよね。
そのためには、事前に自己分析を行って、自分が本当にやりたいことと得意なことの両面でバランスが取れた仕事・職場を探しましょう。
自分の強みが明らかになるので自己PRが作りやすくなる
自己分析を行うと、自分の強みがはっきりして自己PRが作りやすくなります。
自分の「強み」とは、単に自己判断で見つけた「得意なこと」を指すのではありません。自分の強みを見つけるには、「得意なこと」をさらに細かく分解していくことが大切です。
どんなことが好きなのか、自分の仕事によってどんなことが起きるのが嬉しかったのか、何をしている時にやりがいを感じたのか、など自分の経験から「得意なこと」を見つけ出してみましょう。そうすると、自分の強みを具体的なエピソードと紐づけることができます。
具体的なエピソードと強みが紐づけられていると、採用担当者側も「この人ならこんな活躍をしてくれそう」と採用後のイメージをしやすくなります。履歴書に書く自己アピールや面接で話す志望動機など、役立つ場面がたくさんあるので自己分析を行って強みを明確にしましょう。
自己分析のやり方を徹底解説
自己分析の必要性が理解できたところで、自己分析を実際に行ってみましょう。
ここからは自己分析のやり方を各ステップに分けて解説していきます。
【Step1】自分が"やってきたこと"を書き出す
まずはじめに、自分が今まで仕事において経験したこと、とくに頑張ったこと、なぜこの仕事をしたいと思ったかなどを自由に書き出してみましょう。
書き出す時は、「どんな事業所で」「どんな人と(に対して)」「どんな目的で」「どんなことをしたか」を意識するようにしましょう。
【Step2】自分が"得意なこと"・"職場に求めること"を書き出す
次は、Step2で書き出した内容をもとに、自分が"得意なこと"・"職場に求めること"を書き出してみましょう。
この書き出した"得意なこと"・"職場に求めること"は、仕事探しの条件にも当たります。
また、自己アピールや志望動機を考える上でも肝になる部分ですので、しっかり自分を見つめ直して書き出しましょう。
【Step3】"得意なこと"をエピソードを交えて具体的にする
最後に、Step2でまとめた"得意なこと"をもとに、エピソードを交えて具体的にしていきましょう。
例えば、自身の得意なことが「その場に応じた柔軟な対応力」なのであれば、前の職場で接した利用者様の状況と、それにどんな対応をして、自身の対応によってどんな良い結果が生まれたのか、を1つのエピソードにまとめます。
このようにして、自分の"得意なこと"から派生して2~3種類のエピソードを作っておくと、法人によって志望動機・自己アピールの文章を用意する際に便利です。
自己分析を踏まえて自分に合う仕事を探してみよう!
続いて、自己分析の内容を踏まえて自分に合う仕事を探してみましょう。
自己分析の【Step2】自分が"得意なこと"・"職場に求めること"を書き出すで、既に自分が次の職場に求めることは整理できているはずです。
ここからは、自己分析で出た条件を整理してお仕事探しに繋げる方法を紹介していきます。
【Step1】自己分析の結果を踏まえてやりたいことを整理する
まずは最初に自己分析の結果を踏まえて"やりたいこと"を整理しましょう。
例えば、自分が今まで仕事において経験したことによって、人生のプラスになるものが多くあったのであれば、同じ職種を志望するのも良いでしょう。
逆に、自分が今まで仕事において経験したことによって何か違うやりがいを見出せたのであれば、そのやりがいを生かせる別の仕事にチャレンジしてみても良いかもしれません。
【Step2】退職理由を踏まえて"やりたくないこと"・"妥協できない条件"を整理する
次は、退職理由を踏まえて"やりたくないこと"・"妥協できない条件"を書き出してみましょう。
例えば、退職理由が「給与が上がらず将来的に不安になったため」などであれば、妥協できない条件に「基本給が今の職場よりも高い」「職員の成長を正当に評価し昇給・昇格を行っている」「処遇改善加算を取得している事業所」などが挙げられます。
このように、自分の退職理由から条件を書き出して自分が理想とするお仕事の要素を細かく整理していきましょう。
【Step3】やりたいこととやりたくないことの優先度をつける
そして【Step1】【Step2】で出てきた、やりたいこととやりたくないことをまとめて優先度をつけていきましょう。このステップを踏むことで、本当に自分に合う仕事とは何なのかがハッキリとわかるようになってきます。
なぜ優先度をつけなければいけないかというと、全ての条件を満たす求人が十分に見つからない可能性があるからです。
転職活動は応募すれば内定がもらえるわけではありませんから、当然何法人か応募して選考を受ける必要があります。そのためには、自分の理想に近い求人をいくつか見つけておく必要があります。すると、一部の条件を妥協しなければいけないケースも発生してしまうのです。
しかし、条件によってはどうしても譲れないものや生活の質に関わってくることもありますよね。
そのために、やりたいこととやりたくないことの優先度を先につけておいて、後で迷わないようにしておきましょう。
【Step4】条件を全てクリアする第一希望の求人を探してみる
条件に優先度をつけたら、いよいよ第一志望の求人を探していきます。
まずは、条件を全てクリアする第一志望の求人をピックアップして、可能であれば2~3求人に応募しておきしょう。
今すぐ応募するか迷ってしまう方は、求人をキープしておくと後で比較検討ができるのでおすすめです。
【Step5】求人が見つからなければ優先度順に条件を外して探す
もし、自己分析で導き出した条件をクリアする求人が見つからない時は、優先度が低い条件から順番に外して求人を探しましょう。
条件によっては、施設見学や面接に行ってからではないとわからないこともあるため、メッセージ機能や質問応募機能を上手く活用して、採用担当者に確認してみましょう。
【Step6】Step4と5を繰り返して第二希望・第三希望の求人を探す
そして最後は、Step4と5を繰り返して第二希望・第三希望の求人を探していきます。
もし第一志望の求人から内定をもらえればそれに越したことはありません。しかし、前述の通り、人気のお仕事であれば書類選考で不採用となってしまうこともありますし、必ず合格するという保障はありません。
そのためにも、第二希望・第三希望の求人は5~7求人は用意しておきましょう。
また、第二希望・第三希望の求人を多めに確保しておくと、面接練習ができるというメリットもあります。
とくに、はじめて転職活動をする方は、面接で緊張してしまい本来の自分の良さをアピールできないまま終わってしまう、というケースが見受けられます。
第一志望の法人の面接でベストな受け答えができるよう、第二希望・第三希望の求人も多めに確保しておきましょう。
まとめ
今回は、転職活動の最初にやっておきたい自己分析と、その内容を踏まえて自分に合う仕事の見つけ方を解説していきました。
自己分析はお仕事検索の条件を洗い出して、本当に自分に合う仕事とは何なのかを明確にしていく大事なステップです。
また、転職活動の最初だけでなく、活動中に悩んでしまった時にも自分を見つめ直す方法としてとても有効です。
ぜひ自己分析を行って、転職活動を成功させましょう。
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