内定をもらったら?介護職の退職交渉や初出勤の準備を解説【介護の転職対策ガイド】

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内定をもらったら?介護職の退職交渉や初出勤の準備を解説【介護の転職対策ガイド】

希望の転職先から内定をもらったら、条件を確認して内定を承諾し、いまの職場に退職交渉をして退職日を決定し、初出勤までに必要なものや書類を準備します。

トラブルにならないように、内定~入職までの流れと注意ポイントをチェックしておきましょう。

内定を承諾するときの注意点

内定をもらったら、内定を承諾するのか、辞退するのかを考えましょう。いずれの場合も、なるべく早く返事をする必要があります。

内定を承諾する場合

内定を承諾する前に確実にチェックしておきたいのが、労働条件です。勤務時間、給与、休日などの条件を必ず確認しましょう。

会社には労働条件を書面で通知する法的な義務があります。書面の名称は、「労働条件通知書」「労働契約書」「雇用契約書」が一般的です。

もし、口頭の説明のみだった場合は、書面やメール文面でもらえるようにお願いしましょう。

依頼してももらえない場合は、転職先として本当にその会社でいいのか、改めて検討することをおすすめします。

労働条件を確認するときのメッセージ例

求人票や、面接で話した内容と労働条件が違っていた場合は、すぐに採用担当者に確認しましょう。

入職後にミスマッチがおきないように、不案な点はクリアにした上で、内定を承諾します。

内定承諾前に確認するポイント

労働契約の期間
就業場所
業務内容・役職
勤務時間(シフト)
休憩時間
休日・休暇
賃金・締日支払日・支払いの方法
解雇を含む退職に関する事項

以下は必要があれば

入職後の研修
就業場所への交通手段
昇給・昇格のタイミング

内定を承諾するときのメッセージ例

内定を辞退する場合

内定を辞退する場合も、なるべく早く連絡します。遅くとも、内定の通知をもらった日から3日以内に連絡しましょう。

内定のお礼とともに丁寧な態度で、辞退することを明確に伝えます。

内定を辞退するときのメッセージ例

内定を保留したい場合

ほかの選考の結果を待ちたくて、内定を保留したい場合には、返事を待ってほしいことを相談してみましょう。

具体的にいつまで待ってほしいのか、明確に伝えることが重要です。ほかの選考の結果を待ちたい旨は、正直に伝えてOK。

返事を待ってもらえる期間は1週間から、長くても1か月以内が限度だと思って、期日を伝えましょう。

内定を保留したいときのメッセージ例

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退職交渉でトラブルにならないコツ

いまの職場に退職を切り出すタイミングは「内定後」が鉄則です。

職場に迷惑がかかるから転職活動中に伝えてしまいたい、と思うこともあるかもしれませんが、良い転職先に巡り合えなかったとき、失業するリスクがあります。

必ず内定の通知を受け取った後に、退職の意思を伝えましょう。

コツ①「相談」ではなく退職の意思を「報告」する

介護施設の担当者に話を聞くと、「退職します」と明言するのではなく、「辞めたいと思ってるんですよね……」とあいまいな表現で相談を持ちかける職員が多いようです。

相談という形で話した場合、上司から様々な好条件を提示され、引き留められる可能性もあります。ズルズルと引き延ばされないよう、退職の意思をはっきりと告げることが大切です。

「相談」ではなく、決めたこととして「報告」しましょう。

コツ②余裕を持った退職日・入職日を設定

退職するということは、少なからず現場の職員に負担をかけてしまいます。後任を見つけたり、職場の体制を整えたりする時間を考慮して、1か月以上先など余裕を持った退職日を設定しましょう。

引継ぎがうまくいきそうなら上司も納得し、退職交渉がスムーズに進みやすくなります。

退職交渉がうまくいかないからといって、転職先の入職日を後から変更することは基本的にはできません。

内定を承諾したあと、「できるだけ早く入職してほしい」と言われたとしても、あわてて早めの日程で返事をせず、現実的な入職日を設定しましょう。

コツ③退職日の希望が通らない場合の第二案を用意

強い引き留めにあい、退職日の希望が通らない可能性もあります。そのような場合に備えて、「ここまでには絶対辞めないといけない」というデッドラインを“第二案”として用意しておきましょう。

退職日の第一案、第二案と二段構えをしておくことによって、落ち着いて退職交渉を進めることができます。

コツ④直属の上司より先に同僚に伝えない

まずは直属の上司に退職交渉を行います。その前にほかの先輩や同僚に退職の意思を伝えることは避けましょう。

「退職する」といううわさがもし上司の耳に入ったときに、わだかまりが生じて、退職交渉そのものが難航してしまうかもしれないためです。しかるべき時期が来るまで、上司以外には口外しないことが賢明です。

コツ⑤転職理由で現職の不満を言わない

円満に退職するためには、これまでお世話になったことへの感謝の気持ちとともに退職の意思を伝えることが大切です。

もし、今の職場に不満があったとしても、退職理由にそのことは明言せず、「次の転職先で〇〇の仕事にチャレンジしたいので」など、前向きな理由に言い換えましょう。退職するときに気持ちよく送り出してもらいやすくなります。

また、できれば転職先の社名も伏せておくと良いでしょう。特に介護業界は地域の事業所同士のつながりも強く、社名を明らかにすることによって噂になってしまうこともあります。

初出勤までに準備するもの

提出物の用意

転職先の採用担当者から提出物の案内があるので、それらを用意しておきましょう。

提出物の例

退職時に受け取るもの

・雇用保険被保険者証
・年金手帳
・源泉徴収票

雇用保険被保険者証や年金手帳については、入職直後のタイミングで会社から手渡されている場合もあるので、保管場所を確認してみましょう。

転職先から受け取る書類に記入して提出するもの

・給与振込先届出書
・健康保険被扶養者異動届
・扶養控除等申告書

必要に応じて提出するもの

・身元保証書
・卒業証明書
・健康診断書
・免許、資格証明書
・雇用契約書

仕事着や道具の用意

施設でユニフォームがある場合など、仕事で使用するものは貸与される場合もあります。

事前に貸与されるものが何か確認してから、用意しましょう。

用意するもの例

・仕事着
・上履き
・エプロン
・メモ帳
・筆記用具
・印鑑(入職日に書類記入がある場合)

入職日の服装は、面接のときと同じ服装でかまいません。不安な場合は事前に採用担当者に質問しましょう。

労働条件を確認するときのメッセージ例

〇〇様

お世話になっております。
内定の通知をいただきました、△△です。

この度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。

前向きに入職を検討しているのですが、入職後に認識のずれがあってはご迷惑をおかけしてしまうので、労働条件を書面でご提示いただいても宜しいでしょうか。

お忙しいところ大変恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

内定を承諾するときのメッセージ例

〇〇様

お世話になっております。
内定の通知をいただきました、△△です。

この度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。

労働条件も確認いたしまして、内定をありがたくお受けしたいと思い、ご連絡いたしました。

入職後は、一日も早く貢献できるよう努力して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

今後の手続きについてなど、またご連絡いただけますでしょうか。
まずはお礼かたがた、ご挨拶を申し上げます。

内定を辞退するときのメッセージ例

〇〇様

お世話になっております。
内定の通知をいただきました、△△です。

この度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。

このような嬉しいお話をいただきながら大変恐縮なのですが、内定を辞退させていただきたくご連絡を差し上げました。

貴重なお時間を割いていただいたにもかかわらず、誠に申し訳ございません。
面接をご担当いただいた〇〇様をはじめ、採用に関わってくださった皆さまに、心より感謝しております。

最後になりますが、【貴施設・貴法人・貴社】の益々のご発展を心より祈念しております。

内定を保留したいときのメッセージ例

〇〇様

お世話になっております。
内定の通知をいただきました、△△です。

この度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。

すぐにでもお返事をすべきところ、大変恐縮なのですが、正式なお返事について●月●日までお待ちいただくことは可能でしょうか。

現在、選考が進んでいる【施設・法人・会社】があり、その結果も踏まえて、悔いのない判断をしたいと考えております。

こちらの都合で大変恐縮なのですが、ご検討いただけますでしょうか。
どうぞよろしくお願いいたします。

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監修者 カイゴジョブ編集部

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